【キーウ共同】米紙ワシントン・ポスト電子版は1日、ロシア軍がウクライナに対して多用している誘導滑空爆弾がウクライナ領に到達せず、ロシア領に落下したケースがあると報じた。ロシア側の内部文書を入手したという。ロシア西部ベルゴロド州では今年4月までの1年間で、少なくとも38発が落下した。
誘導滑空爆弾はソ連時代の爆弾に翼と誘導装置を付けたもので、戦闘機から投射する。巡航ミサイルと比べて製造コストが低く、ロシアはウクライナ侵攻の前線や都市部で使用を拡大している。
ワシントン・ポストによると、州都ベルゴロドには少なくとも4発が落ちた。今年5月と6月にも誘導滑空爆弾が落下して建物などが損傷した疑いのあるケースがあった。
ウクライナ東部ドネツク州セリドウェで1日、ロシア軍の攻撃があり、1人が死亡した。ウクライナ側は民間人を標的に誘導滑空爆弾が使われたと主張した。
ロシアが実効支配する南部クリミア半島セバストポリの市長は1日、同日夕に同市付近の上空で5つの飛翔体を防空システムで撃墜したと発表した。