松村祥史国家公安委員長は2日の閣議後記者会見で、要件を満たす電動キックボードが「特定小型原動機付き自転車」に分類された昨年7月から今年5月までに、信号無視など交通違反での摘発が2万1562件あったと明らかにした。事故は190件発生したが、死者はいない。
警察庁によると、違反のうち通行区分違反が54%を占めて最多。信号無視が32%、一時不停止が6%で続いた。
昨年7月施行の改正道交法で最高時速20キロ以下などの要件を満たす電動キックボードが特定小型原動機付き自転車に分類されてから1年が経過。松村氏は「交通ルールの周知と定着を図ることが重要」と強調し、警察は安全対策を進めるとした。