【ニューデリー共同】インド北部ウッタルプラデシュ州ハトラスで2日、ヒンズー教の宗教指導者が主催する行事に集まった人たちが折り重なって倒れる事故があり、地元メディアによると116人が死亡した。死者のほとんどが女性だった。
行事では指導者の演説などがあった。PTI通信は、終了後に会場を離れようとする指導者に近づこうと、参加者が出口に殺到して事故につながったとの当局者の見方を伝えた。指導者が歩いた地面の土を集めて崇拝する信者もおり、転倒のきっかけになった可能性があるという。
多数の犠牲者が出たことで救助活動は混乱し、遺体の搬送にトラックなども使われた。娘を亡くした母親が、周りの人々に遺体を運ぶのを手伝うよう泣きながら頼む姿が報じられた。モディ首相は2日「愛する人を亡くした方々にお悔やみ申し上げる」とXに投稿した。
インドでは宗教行事に関連する転倒事故が多く起きている。2013年には、中部マディヤプラデシュ州の寺院で115人が死亡。08年には西部ラジャスタン州の寺院で220人超が死亡した。