安倍晋三元首相銃撃事件で、殺人罪などで起訴された山上徹也被告(43)の裁判の争点や証拠を絞り込む第4回公判前整理手続きが3日、奈良地裁で開かれた。複数の関係者によると、被告は4月に開かれた前回に続いて出席し、終了後の接見で弁護人に「興味深かった」と述べた。手続きは非公開。
被告は弁護人の隣に座り、資料を手に真剣な様子で弁護側と検察側のやりとりを聞いていたという。公判前整理手続きの中で発言することはなかった。手続きは約40分で終了した。次回期日は決まっていない。
公判前整理手続きにおける検察側からの主要な証拠の開示はほぼ終わったとみられる。公判の開始は来年になる見通し。