石川県の馳浩知事は3日の記者会見で、能登半島地震で大きな被害を受けた半島エリアの観光支援策「応援割」について、復旧の遅れから年内の全面開始は困難との考えを示した。半島北部を中心に倒壊家屋の解体などの作業が遅れているため「事業者や支援者のために宿泊施設を優先して提供する必要がある」と述べた。
一方、復旧が進む半島南部の観光地は「十分(観光客受け入れに)対応できる場所がある。何らかの支援ができればいい」と言及。県は一部エリアでの先行開始なども含め、観光庁と詰めの協議を進める。
3月の「北陸応援割」は、地震で被害を受けた能登地域の宿泊施設はほとんどが参加できなかった。