【北京共同】中国が主導して世界の安全保障問題を議論する「世界平和フォーラム」の開幕式が6日、北京の清華大で開かれた。韓正国家副主席は基調講演で対中包囲網形成の動きを強める米国を念頭に「覇権主義や冷戦思考、他国への内政干渉に断固反対する」と強調し、けん制した。
韓氏は「ウクライナ危機や中東の紛争は世界の平和と安定に深刻な影響を与えている」と指摘。中国は「責任ある大国」として引き続き役割を果たしていくと述べ、仲介外交に意欲を示した。
別会場では日中関係に関する分科会が開かれ、金杉憲治駐中国大使や程永華元駐日大使らが出席。関係安定化に向けた道筋を探る。