東京都議補欠選挙で、擁立した8選挙区を2勝6敗と負け越した結果を受け8日、自民党内には危機感が広がった。平沢勝栄元復興相(衆院東京17区)は取材に「大惨敗だ。党の土台の抜本的な変革が必要だ」と語った。岸田文雄首相のさらなる求心力低下につながりかねず、9月の総裁選に影響を与えそうだ。
自民都連関係者は「想定した中でも悪い結果だ」と深刻に受け止めた。無党派層が多い大都市部での敗北に「次期衆院選では全国的に大きな影響が出るだろう。日常の活動をよほど頑張らないと勝てない」と懸念した。
立憲民主党の大串博志選対委員長は8日、自民に代わる選択肢を示すのが野党第1党の役割だと強調した。