【エルサレム共同】米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版は12日、パレスチナ自治区ガザの停戦交渉が、イスラエルのネタニヤフ首相の強硬な主張により後退していると報じた。イスラエルの代表団は、仲介国と協議を開いていたエジプト首都カイロから同日帰国した。
同紙によると、イスラエル軍がガザ・エジプト境界に常駐せずに境界の安定を保つ方法を協議していた。ネタニヤフ氏は12日に「境界にとどまる」と主張し、協議の前提が崩れた。
イスラエルメディアによると、ネタニヤフ氏はガザ北部でハマスの再武装を防ぐ仕組みづくりを新たに要求。イスラエルの交渉筋は「合意できるかどうかの正念場だが、この要求で台無しになりかねない」と批判した。
ネタニヤフ氏は11日にも、ハマス壊滅と全人質救出を達成するまでは戦闘を再開できるなどとする「4原則」を合意の条件として改めて強調していた。