【ロサンゼルス共同】米共和党の正副大統領候補を正式指名する15~18日の党大会に向け、トランプ前大統領の陣営が党員の造反を警戒している。米メディアによると、西部アリゾナ州で先月、一部の代議員らが「党大会を混乱に陥れる秘密計画」を提案し、トランプ陣営が火消しに動いた。
トランプ陣営には苦い経験がある。初当選を果たした2016年大統領選での党大会では、代議員の一部がトランプ氏の候補指名を阻止するため規則変更を求める波乱があり、党の亀裂を浮き彫りにした。
アリゾナ州の代議員らが先月提案したのは、党大会の議事進行を乗っ取る計画。不倫口止めに絡む事件で有罪になったトランプ氏が実刑になった場合に代替候補を求める考えだったとの臆測が出ている。事件の量刑言い渡しは今月11日の予定だったが、党大会後の9月18日に延期された。
トランプ陣営は、州代議員団の代表者から党大会を混乱させないとの約束を取り付け、計画に関わった代議員1人の交代で折り合ったという。