岸田文雄首相は17日、パラオのウィップス大統領と官邸で会談した。この日は七つの太平洋島しょ国の首脳と面会。中国の影響力拡大を踏まえ、海洋分野での連携強化を図る。東京電力福島第1原発の処理水海洋放出の安全性も改めて説明し、理解を求める考えだ。
首相は会談冒頭「太平洋島しょ国との絆をさらに強固なものにし、共に進む方向性を内外に発信したい」と呼びかけた。ウィップス氏は「協力し自由で開かれたインド太平洋を確保しなければならない」と強調した。
日本と太平洋の島しょ国・地域による「第10回太平洋・島サミット」が16日に東京で開幕。首相は参加国首脳らとの「マラソン会談」に臨んでいる。