岸田文雄首相は17日、フィジーのランブカ首相ら太平洋島しょ国7カ国の首脳と官邸で相次ぎ会談した。ランブカ氏に対しては内閣府運用の準天頂衛星みちびきを活用し、防災体制の構築を後押しすると伝達。各首脳に対し、東京電力福島第1原発の処理水海洋放出に関し「今後も安心を高めていく」と説明した。
フィジーでは、地震や津波などの災害情報を日本版のGPSとも呼ばれるみちびき経由で送信する実証事業を行い、将来的な導入を目指す。
岸田首相はサモアのフィアメ首相との会談で、気象衛星ひまわりのデータ提供に言及。日本がサモアで建設を支援した「太平洋気候変動センター」との連携を深める。