自衛隊「武器等防護」英軍に適用 3カ国目「準同盟」安保協力強化

07/24 09:47

 会談前に手を取り合う(左から)木原防衛相、英国のヒーリー国防相、イタリアのクロセット国防相=23日、ロンドンの英国防省(共同)

 【ロンドン共同】木原稔防衛相は23日(日本時間同)、英国のヒーリー国防相とロンドンで会談し、自衛隊が他国の艦艇や航空機を守る「武器等防護」を英軍に適用すると確認した。イタリアのクロセット国防相を交えた3カ国防衛相会談では、次期戦闘機の共同開発を推進し、開発管理を担う国際機関「GIGO(ジャイゴ)」を2024年中に設立する方針で一致した。

 日本が安全保障関連法に基づく武器等防護を実施するのは米国、オーストラリアに続き3カ国目。英国を「準同盟」とみなし、安保協力を強化する狙いがある。

 木原氏はヒーリー氏との会談で、英国が25年にインド太平洋地域への空母打撃群の派遣を計画するなど、同地域への関与を強化していると歓迎。防衛協力・交流の促進で一致した。

 日英伊防衛相会談では次期戦闘機に関し、35年に予定する初号機の配備へ引き続き連携すると確認。木原氏は英国の労働党政権発足を踏まえ「共同開発を共に成功へと導きたい」と呼びかけた。

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