NHKの稲葉延雄会長は24日の定例会見で、7月の東京都知事選の政見放送で政治団体「NHKから国民を守る党」の候補者がNHKの受信料批判を繰り広げたことについて「選挙で選ばれて仕事をしようとする人が、法に触れるようなことをけん伝するのは問題がないのか」と述べた。
候補者は政見放送で「NHKに受信料を支払う人はばかである」などと発言。稲葉会長は、NHKとの受信契約は放送法で規定されているとし「政見放送は選挙の在り方に関わるため国会での議論が必要だが、法を破ることを推奨する発言はいかがなものか」と語った。
また会長任期の満了までに、外部業者との取引価格の透明化などに取り組むと表明した。