診療所と高齢患者の自宅をオンラインでつなぎ、医師が遠隔診療をした上で、処方した薬を約4キロ離れた患者宅にドローンで送り届ける実証実験が11日、岩手県八幡平市で行われた。中山間地域で暮らす高齢者らの通院負担を減らし、地域医療サービスの充実につなげる狙い。市は、将来の実用化に向けて環境整備に取り組むとしている。
実験では、市内の「田山診療所」の医師がタブレット端末の画面越しに男性患者から血圧などの体調を聞き取った。その後、診療所に隣接する施設の駐車場から処方薬を積んだドローンが患者宅に向かって飛び、約15分後に患者宅近くの空き地に到着した。