被災地家屋調査参加の吉田さん 「東京の事務所に来てくれないか」。東京電力福島第1原発事故から数日しかたっていない2011年3月中旬、古里・大熊町からの避難を余儀なくされ、千葉県の親戚宅に身を寄せていた吉田学に、勤務先の東電関連企業「東双不動産」から連絡があった。吉田は千葉に家族を残したまま東京都内の事務所に向かった。 建築士の資格を持ち、第1原発での各種工事の監督をしていた吉田は、東日本大震災...
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