東日本大震災前後の被災地比較 双葉の伝承館「時層地図」作成

05/31 08:45

「東日本大震災 時層地図」の表示画面(伝承館提供)

 東日本大震災・原子力災害伝承館(双葉町)は、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の発生前後の地図や空中写真を比較できる「東日本大震災 時層地図」を完成させた。開発した日本地図センターによると、災害に特化した時層地図は全国初という。

 1階エントランスホールに設けた大型タッチパネルディスプレーで利用できる。震災と原発事故の被災地の地図や空中写真を並べて表示し、震災の津波浸水域を重ねて見ることができる体験型コンテンツ。

 地図は明治時代から現在までの5時点、空中写真は昭和中期から現在までの7時点で、県全域を見ることができる。このほか、震災と原発事故の過酷さを伝える伝承館所蔵の写真70点と映像12点を収録し、主に浜通りで表示、再生できる。

 伝承館の開館時間は午前9時~午後5時。火曜日休館。問い合わせは伝承館(電話0240・23・4402)へ。

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