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福島県警本部内に自動車警ら隊、来春にも新設

07/10 09:00

 警察活動の広域性や機動性を高めるため、福島県警は来春にも県警本部内に自動車警ら隊(仮称)を新設する方向で検討に入った。社会情勢の急激な変化への対応に向けて策定した県警の治安向上プログラムに同隊の新設検討を盛り込んだ。県警が9日、明らかにした。

 県内の刑法犯認知件数や交通事故発生状況は最も多かった時期の2~3割程度に減少しているものの、過疎・中山間地域を含めて発生が広域化。特に交流サイト(SNS)などでつながり、離合集散を繰り返す集団「匿名・流動型犯罪グループ(通称トクリュウ)」やサイバー空間の犯罪、人口減少・少子高齢化などへの対応が課題となっている。

 現在は各署の自動車警ら班が警ら活動を行っているが、自動車警ら隊は本部直轄として各署の活動を補強する役割を担う。制服姿の警察官が機動力を生かし、都市部や過疎・中山間地域、昼夜を問わず広域的に活動する。

 県警地域企画課内に設置されている職務質問技能指導班の7人を中心に増員して隊にする方針で、将来的には県内方部ごとの設置を目指すという。黒田典男地域部長は「時代の変化に柔軟、迅速に対応する姿勢を示していく」とした。

 プログラムにはこのほか、駐在所を現行の居住型だけでなく、通勤型にするなど交番や駐在所の弾力的な運用の検討、パトカーの増強なども盛り込んだ。

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