【サッカーJ3第22節】福島ユナイテッドは27日、アウェーで松本山雅FCと対戦し、1―1で引き分けた。通算成績は10勝3分け10敗で順位は20チーム中8位。福島は次戦の8月17日、ホームのとうほう・みんなのスタジアムでFC琉球と対戦する。午後6時開始予定。
【評】福島は前半のうちに追い付き、アウェーで勝ち点1を手にした。立ち上がりから松本に攻勢を許すと、前半4分に先制点を献上した。しかし、徐々にボール保持率を高め、決定機をつくるようになると、同43分に塩浜がヘディングシュートを決めて同点。後半は互いに決め手を欠いた。福島は終了間際に決定機を迎えたが、ゴールネットは揺らせなかった。(国井貴宏)
敵地で追い付く
序盤につまずいた福島だったが、中盤からリズムをつかんで引き分けに持ち込んだ。FW塩浜遼は「自分たちらしいサッカーができる時間が長かったので悔しい」と口にした。
前半4分に先制を許したが慌てることはなく、同43分、DF松長根悠仁の後方からのクロスに、塩浜が「(クロスが)来るだろうというイメージがあった」と飛び込み、頭で合わせた。
ただ、後半は相手の守備網をこじ開けることができず、塩浜は「もっとサイドを使えばよかった」と反省。寺田周平監督は終盤の戦い方を課題に挙げた。交代枠を全て使ったが「ギアを入れるところで逆に押し込まれる展開になった」と、選手への戦術の伝え方が不十分だったと振り返った。
シーズンは夏の中断期間に入り、次戦は約3週間後。塩浜は「中断期間をうまく使い、一皮、二皮むけて次に向かいたい」と話した。