棚倉町・秋山林業の武藤唯さん（２５）は、入社からわずか２カ月でチェーンソーの腕前を競う「第５回日本伐木（ばつぼく）チャンピオンシップ」のレディースクラスで優勝した。武藤さんは「技術を教えてくれた社長に感謝したい。もっと林業を盛り上げていきたい」と語る。
武藤さんは須賀川市のリフォーム会社に勤めて建築に関する仕事をする中で「もっと林業に関わってみたい」という思いが芽生え、昨年４月から林業アカデミーふくしまに入校。１年かけて林業現場で使う知識やチェーンソーの技術を学んだ。
そこで講師を務めていた秋山林業社長の秋山健人さん（４３）の技に魅了され、今年４月に同社に入社。秋山さんは「アカデミーの頃からすごい素質を感じていた」と語る。入社後ほぼ毎日、仕事終わりに枝はらいなどの競技に向けた特訓をしてきた。
６月に開かれた大会では「今自分ができることを確実にやろう」と挑んだ。競技中も「一つ一つ集中できている」と手応えを感じながら、見事に優勝を果たした。
９月にはオーストリアで開かれる世界大会に出場する。武藤さんは「大会で楽しめるように、たくさん練習していきたい。林業ももっと学んで、森をデザインできるような人になりたい」と抱負を語った。
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