古殿町の水野林業は、県産材を使った移動式のサウナを製作した。けん引免許がなくとも乗用車でけん引できる手軽さが売りで、今後はイベントなどで活用したい構想だ。
同社はこれまで町内のイベントなどでテントサウナを開いてきた。社長の水野広人さん(37)が「山の恵みを伝えられる新しいサウナを造りたい」と思い、芝浦工大の学生や地元業者らと連携して木材の風合いを生かしたサウナを造り上げた。
森の木々に囲まれてくつろげるような空間をイメージし、丸みを帯びた柔らかいデザインとした。木のチップを敷き詰めた室内にまきストーブを設け、100度近くまで室温を上げられるという。水野さんは「山の良さを身近に感じてもらえるようサウナを活用したい」と力を込めた。