落語では、八つぁん、熊さんなんて人たちが集まると、大概「おい、一杯やりたいね」「誰か金のあるやつはいないか」となる。働きもせず、すぐに他人の金で酒を飲もうとする ▼立川談志は落語の本質を「人間の業の肯定」と表現した。楽して遊んで、眠いときに寝る。庶民の願望や愚かさを笑い話にして認める落語の懐の深さに、本質を見いだそうとしたようだ ▼今年は「シャンソンの女王」と呼ばれた越路吹雪の生誕100年...
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