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「蓄電池専門講座」新設 いわき18団体共同講座開講、脱炭素へ産学連携

10/05 09:15

世界の気候変動の現状について解説する近藤氏

 いわき市に拠点を置く企業など18団体でつくる「いわきカーボンニュートラル人財育成コンソーシアム」は4日、同市の福島高専で、二酸化炭素などの温室効果ガス排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラル(CN)実現を目指す「社会連携共同講座」を開講した。来年1月24日まで、全15回の講義が行われる。

 今年で3年目を迎える取り組み。CNに関わる国の政策や技術開発の現状を学ぶ。今年は新たに蓄電池についての専門講座が組まれたほか、最終日には受講する社会人と学生の交流を目的としたワークショップも企画された。福島高専生や市内の商工業者、一般市民が参加する。

 4日の講義は「カーボンニュートラル概論」と題し行われ、愛知工業大総合技術研究所の近藤元博教授が登壇。世界の気候変動の現状やその影響、2023年5月に成立した新法「GX(グリーントランスフォーメーション)推進法」の概要について解説した。講義に先立つ開講式では、コンソーシアムの会長を務める東洋システムの庄司秀樹社長が「(受講生)一人一人が未来を考えるきっかけになれば良い」とあいさつした。

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