民家の庭先で柿の実が赤く色づいている風景を見かけるようになった。「木守り柿」という言葉がある。来年もよく実りますようにと願いを込め、全部取らないで、1個もしくは数個を残しておく習わしだ ▼豊作への祈りのほかに、冬が近づき、えさが足りなくなってくる時期に、鳥などの小動物が困らないように残しておく意味もあるという。自然の恵みを人間が独り占めすることなく、分かち合う気持ちが、確かにあった時代。自然...
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