来春の選抜高校野球大会出場につながる第７７回秋季東北地区高校野球大会が１２日、ヨークいわきスタジアム（いわき市）とあづま球場（福島市）で開幕する。東北６県の各県大会を勝ち抜いた１８校が出場する。県勢は第１代表の聖光学院、第２代表の東日大昌平、第３代表の学法石川が頂点を目指す。
初日は１回戦２試合と２回戦４試合が行われ、県勢はいずれも初戦を迎える。聖光学院はヨークいわきスタジアムの２回戦第３試合（午後２時開始予定）で能代松陽（秋田第２代表）と対戦する。
東日大昌平と学法石川はあづま球場で初戦に臨む。東日大昌平は２回戦第２試合（午前１１時３０分開始予定）で東北学院榴ケ岡（つつじがおか）（宮城第３代表）と激突。学法石川は１回戦第１試合（午前９時開始予定）で久慈（岩手第３代表）と対戦する。
７年ぶりの本県開催で、決勝は１９日、ヨークいわきスタジアムで行われる。午前１０時開始予定。
大会に臨む県勢３校の戦力を紹介する。
聖光学院、チーム打率４割超
県大会は準決勝まで４試合をコールド勝ちし、決勝ではタイブレークを制して４連覇と貫禄ある戦いぶりだった。２度目の秋季東北大会の頂点を目指す。
チーム打率は県勢トップの４割８厘。坂元壱（２年）が打率５割７分１厘で打線を引っ張った。中軸を担う夏の甲子園メンバー菊地政善（同）の前に走者をためたい。５試合で失策１と、守備の安定感も抜群だ。
５人がベンチ入りする投手陣は誰が先発しても試合をつくれる。エース管野蓮（同）は力のある直球が持ち味。大嶋哲平（同）や古谷野太心（たいし）（１年）も心強い。
（メンバー表は左から守備位置、氏名、学年、出身中学校、投打の順。◎は主将）
〈部長〉横山 博英
〈監督〉斎藤 智也
投 管野 蓮〈２〉 福島・小野右右
捕 仁平 大智〈２〉 福島・西郷一右右
一 菊地 政善〈２〉 山形・天童四右右
二 細谷 丈〈２〉 秋田・平鹿右右
三 猪俣 陽向〈１〉 新潟・本丸右右
遊 石沢 琉聖〈２〉 福島四右左
左 遠藤 颯斗〈２〉 福島・四倉右右
◎中 竹内 啓汰〈２〉 東京・武蔵村山一右右
右 坂元 壱〈２〉 東京・西台右左
補 大嶋 哲平〈２〉 千葉・神崎左左
〃 古谷野太心〈１〉 茨城・協和左左
〃 横山 孝侑〈１〉 宮城・錦ケ丘右右
〃 沼田 倖汰〈２〉 宮城・岩沼右左
〃 小林 海童〈２〉 長野・東右左
〃 佐々木裕晟〈２〉 宮城・蛇田右右
〃 大宮 行雲〈２〉 宮城・郡山右右
〃 芳賀 巧〈２〉 宮城・南小泉左左
〃 鈴木 来夢〈２〉 福島・古殿 右右
〃 高木 星輝〈１〉 山形・米沢三左左
〃 原田 季陽〈２〉 秋田・羽後右右
記録員佐々木琥太郎〈２〉 福島・郡山三
〃 山田 峻矢〈２〉 兵庫・北神戸
〃 美馬 優斗〈２〉 大阪・大正北
東日大昌平、勢いある上位打線
攻守ともにバランスがとれた戦力で、３年ぶりに東北大会の出場権を得た。投打がかみ合えば、上位進出が見えてくる。大黒柱は県大会で４試合に先発したエース伊奈蓮樹（れんじゅ）（２年）。３回戦は８四球と乱れたが準々決勝以降は立て直した。身長１８４センチから投げ下ろす角度のある直球を武器に２７奪三振をマークしている。
上位が活発な打線は主砲井上陽翔（あきと）（同）が打率６割超、打点９といずれもチームトップの記録をたたき出した。３番佐藤界翔（同）、５番浅野空羽（くう）（同）の打率も４割超。１番武山幸平（同）の出塁が鍵を握りそう。
（メンバー表は左から守備位置、氏名、学年、出身中学校、投打の順。◎は主将）
〈部長〉豊田 直樹
〈監督〉江井 康胤
投 伊奈 蓮樹〈２〉 神奈川・塚越右右
◎捕 宗田 昇大〈２〉福島・植田東右右
一 熊上 大耀〈２〉 福島・向陽右右
二 田中 仁翔〈２〉 東京・大森八右右
三 斎藤 結翔〈２〉 福島・磐崎右右
遊 金沢 匠良〈１〉 宮城・高森右右
左 武山 幸平〈２〉 中村一左左
中 佐藤 界翔〈２〉 中村二右右
右 井上 陽翔〈２〉 茨城・東海南右右
補 岡部 路佳〈２〉 東京・荒川三右右
〃 長谷川 極〈２〉 東京・両国右右
〃 渡辺 頼都〈１〉 福島・尚英右左
〃 川並 涼〈２〉 埼玉・蕨一右右
〃 鈴木 渉叶〈２〉 福島・塙右左
〃 古菅 輝成〈２〉 栃木・矢板右右
〃 照沼 佑崇〈１〉 福島・泉右右
〃 川村 凌星〈２〉 東京・練馬右右
〃 宗田 悠冶〈２〉 福島・植田東左左
〃 浅野 空羽〈２〉 栃木・喜連川右左
〃 清村 英心〈１〉 神奈川・汐見台右左
記録員中野 蘭〈１〉福島・草野
〃 坂本 葵〈１〉福島・平三
学法石川、バッテリーけん引
ノーシードから東北大会の最後の切符をつかみ、実力校の意地を見せた。２年連続のセンバツ出場を狙い、粘り強く戦いたい。
前チームから主力のエース佐藤翼（２年）と捕手大栄利哉（同）のバッテリーがチームの中心。佐藤は直球、変化球ともに安定感が増した。大栄が好リードでもり立てる。
打線は一度つながれば止まらない。２番芳賀優磨（１年）がチームトップの打率６割２分。穴沢侑汰（２年）は全６試合を途中出場ながら打率５割と存在感を見せた。主砲大栄は勝負強さが際立つ。
（メンバー表は左から守備位置、氏名、学年、出身中学校、投打の順。◎は主将）
〈部長〉伊東 美明
〈監督〉佐々木順一朗
投 佐藤 翼〈２〉 福島・石川義塾左左
◎捕 大栄 利哉〈２〉福島・石川義塾右左
一 本橋 陸〈２〉 東京・石神井南右右
二 林 咲弥〈２〉 群馬・笠懸南右左
三 池口 智〈２〉 千葉・八木が谷右右
遊 芳賀 優磨〈１〉 宮城・塩釜二右右
左 佐川 颯偉〈２〉 福島・石川義塾右左
中 小宅 海叶〈１〉 福島・石川義塾右左
右 穴沢 侑汰〈２〉 福島・須賀川二右右
補 菊池 祥志〈２〉 埼玉・岡部右右
〃 小出 一護〈１〉 福島・石川義塾右右
〃 伏見 惟生〈１〉 埼玉・大石右右
〃 秋山 敬祐〈１〉 東京・開進三右右
〃 熊谷 健太〈１〉 千葉・中原右左
〃 金川 琉月〈２〉 福島・石川義塾右左
〃 藤井 勇槙〈１〉 愛知・西枇杷島右右
〃 福尾 翔〈２〉 千葉・五井右右
〃 鈴木 遼大〈２〉 福島・石川義塾左左
〃 角田 蓮音〈２〉 福島・石川義塾右左
〃 国分 大弥〈１〉 福島・岩瀬右両
記録員鈴木 隆斗〈２〉 宮城・田尻
〃 橋本千咲希〈２〉 栃木・陽南
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