古典落語の世界には泥棒の話がよく出てくる。ドジで間抜けで、おっちょこちょい。いざ盗みに入ろうとしても失敗を繰り返すのが定番。「もぐら泥」に登場する泥棒もそんな一人だ ▼日中、物乞いを装って狙った家の戸の鍵の位置を測り、夜に敷居の下を掘り、そこから腕を出し鍵を開けるのが手口。ある日、いつものように商家の敷居の下から腕を伸ばしたが、鍵の位置を測り間違え、手が届かない。そこから悪戦苦闘するさまが滑稽に...
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