【10月27日付編集日記】君の名は

10/27 08:00

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 忘れることはまんざら悪いことではないらしい。息を吐いて吸うのに似て、忘却があって記憶が深まる。呼吸のような間柄でお互いを助け合う。英文学者の外山滋比古が著作「忘却の整理学」で説いている  ▼同書によると、忘却という堅苦しい言葉が広まったのは、大ヒットしたNHKラジオドラマ「君の名は」のおかげとか。「忘却とは忘れ去ることなり」。この語りが冒頭に毎回繰り返され、ロマンを帯びた響きが浸透した  ▼き...

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