【環境考察/変わる海】暮らし守る海 気温上昇抑制、海藻が炭素吸収

10/20 08:00

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いとう・しんいち 東京都出身。北海道大大学院理学研究科地球物理学専攻博士後期課程修了。水産庁採用。東北区水産研究所を経て2014年から現職。

 海洋環境の変化は、私たちの生活にどのような影響を及ぼすのか。東北地方の海の状況に詳しい東京大大気海洋研究所(千葉県)の伊藤進一教授(57)に話を聞いた。伊藤氏は地球上で発生する熱量の8~9割を海が吸収しており、吸収しなくなれば「真夏の温度が80度近くになる」と予測。「海は私たちの生活を守る最後のとりで。正常にその役割を果たすようにすることが大切だ」と海洋環境の維持・保全の重要性を説いた。■温暖化...

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