• X
  • facebook
  • line

【戦後80年ふくしま】村長にも届いた「赤紙」 在職わずか68日、志半ばで召集

2025/08/15 09:30

  • 有料記事
50代ごろの大倉さん。戦後は村の監査役を長く務め、村政発展に貢献した

 敗戦の色が濃くなっていた1944年2月、西郷村の村長だった大倉正治さんは、役場に届いた召集令状の中に自分の名前があるのを見つけた。戦況の切迫と兵員不足のため、村長と言えども召集を免れ得なくなっていた。「赤紙」を受けた大倉さんは4月に入隊し、失職。在職はわずか68日間だった。立村百年史には「村政史上、最も悲劇的な村長」と記されている。 兵役経て村職員に 大倉さんは1901年、村の裕福な農家だった白...

この記事をSNSで伝える:

  • X
  • facebook
  • line