相馬双葉漁協のシラス漁が始まり、25日は小型船49隻が今季最多の計21トンを水揚げした。シラスが大量に入ったかごが競り場にずらりと並び、港は大いに活気づいた。
相馬市の松川浦漁港では午前10時ごろから漁船が入港。相双沖で取った半透明の新鮮なシラスを次々に水揚げした。全国的な不漁を受け、取引価格の最高値は1キロ当たり1250円と例年の約2倍だった。
地元漁師らによると、潮の流れの変化や海水温の上昇などで取れる時期や量が大きく変わりつつあるという。今季の初水揚げは18日で、昨年より2カ月、例年より1カ月ほど遅かった。
漁協が運営する同市磯部の直売店で新物の販売もスタート。今野博文販売部長は「質は良く、量も増えてきた。この勢いが続いてくれれば」と期待した。