• X
  • facebook
  • line

ミュージカル『SIX』日本キャスト“世界基準オーディション”で決定 元最強ゴスペル女子高生やハロプロ&宝塚出身など【一覧&楽曲リストあり】

08/30 02:08

  • エンタメ総合
ミュージカル『SIX』日本版キャストに決まった12人

 イギリス発の大ヒットミュージカル『SIX』の日本版キャストが29日、一挙発表された。暴君として知られるヘンリー8世の6人の元妻たちが、劇的な人生をポップ&ロック調のキャッチーな楽曲で歌い上げる、80分間のノンストップライブパフォーマンス仕立ての作品。“世界基準のオーディション”により、ヘンリー6世の王妃役6人が決まった。

【写真】ヘンリー8世の王妃役を演じる12人 カラフル現代ファッションでずらり

 キャサリン・オブ・アラゴン役を鈴木瑛美子/ソニン(東京のみ)、アン・ブーリン役を田村芽実(東京・愛知のみ)/皆本麻帆、ジェーン・シーモア役を原田真絢/遥海、アナ・オブ・クレーヴス役をエリアンナ/菅谷真理恵、キャサリン・ハワード役を鈴木愛理/豊原江理佳、キャサリン・パー役を和希そら・斎藤瑠希が演じる。全役がWキャスト、各役五十音順。バンドメンバーは、キーボード:田中葵ベース:shizupi、ギター:中村芽依、ドラム:山内楽となった。

 暴君として知られるヘンリー8世の6人の元妻たちが、劇的な人生をポップ&ロック調のキャッチーな楽曲で歌い上げる、80分間のノンストップライブパフォーマンス仕立ての作品。2017年にケンブリッジ大学の学生により制作され、世界最大の芸術祭エジンバラ・フェスティバル・フリンジで発表されて話題となり、ウエストエンドやブロードウェイなど、世界各国へ。2019年オリヴィエ賞で作品・助演・音楽・振付・衣裳デザインの5部門にノミネート、2022年トニー賞では8部門にノミネートされ、ミュージカル衣裳デザイン賞、オリジナル楽曲賞受賞の快挙となった。

 ついに日本初演となり、英国ツアーキャストによる来日版東京公演(2025年1月8日~26日、EXシアター六本木)に続き、日本キャスト版が東京(1月31日~2月21日、EXシアター六本木)、愛知(2月28日~3月2日、御園座)、大阪(3月7日~16日、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ)で上演される。

 1人目の妃キャサリン・オブ・アラゴンは、長年連れ添ったにも関わらず王が愛人と結婚するために離婚。2人目の妃アン・ブーリンは、略奪婚に成功し王妃の座を得るも斬首に処せられる。3番目の妃ジェーン・シーモアは、王待望の息子を産むが産褥死(さんじょくし)。4番目の妃アナ・オブ・クレーヴスは、結婚前に見た肖像画と似ていないという理由で即離婚。5番目の妃キャサリン・ハワードは、前恋人との密会が疑われ斬首。6番目の妃キャサリン・パーは、王に先立たれ生き残る。

 それぞれに過酷な人生を送った6人が、現代によみがえってガールズバンドを組み「誰がいちばん悲惨な目にあったのか」でリードボーカルを決めることになり、競い歌う。劇中では「Divorced(離婚)、Beheaded(打首)、Died(死亡)、Divorced(離婚)、Beheaded(打首)、Survived(死別)」と6人が辿った人生のキーフレーズが飛び交う斬新なストーリーが展開される。

 王妃役それぞれに、現代ポップスターのイメージが当てはめられていることにも注目。キャサリン・オブ・アラゴン役はビヨンセやジェニファー・ロペスなど、アン・ブーリン役はリリー・アレン、マイリー・サイラスなど、ジェーン・シーモア役はアデルやシーア、アナ・オブ・クレーヴス役はニッキー・ミナージュやリアーナ、キャサリン・ハワード役はアリアナ・グランデやブリトニー・スピアーズ、キャサリン・パー役はアリシア・キーズやエミリー・サンデーとなっている。

■ストーリー
16世紀の英国、テューダー朝。長兄の早世により王位を継承することとなった弟ヘンリー。その在位38年間、”ヘンリー8世”は離婚と処刑を繰り返し、6度の結婚を経験する。「英国史上最も有名でスキャンダラスな暴君」として知られるヘンリー8世…ではなく、その元妻たち6人がマイクを握る!王妃たちは現代に蘇り、歴史上最もパワフルなガールズバンドを結成。しかし、誰がこのバンドの主役になるのか――。それぞれの愛と喪失、共通する悪名高い元夫の物語、そしてこれまでの王による王のために語られてきた歴史ではない「彼女たち」の歴史を語り継ぐべくテューダー朝のヒストリーを、力強く書き直す。

■楽曲リスト
1.Ex-Wives(全員)
2.No Way(キャサリン・オブ・アラゴン)
3.Don‘t Lose Ur Head(アン・ブーリン)
4.Heart of Stone(ジェーン・シーモア)
5.Haus of Holbein(全員)
6.Get Down(アナ・オブ・クレーヴス)
7.All You Wanna Do(キャサリン・ハワード)
8.I Don‘t Need Your Love(キャサリン・パー)
9.SIX(全員)
10.The MegaSIX(全員)

■キャサリン・オブ・アラゴン役/鈴木瑛美子
2015年「全国ゴスペルコンテスト」ボーカル部門優勝。2016年バラエティ番組で「最強ゴスペル女子高生」として登場。翌年湖池屋ポテトチップスのTVCMで話題になる。2018年、映画『恋は雨上がりのように』の主題歌「フロントメモリー」を歌唱。2019年自身で作詞作曲を手掛けた「FLY MY WAY/Soul Full of Music」でメジャーデビュー。2021年にテレビアニメ『キングダム』のエンディングを担当。2022年3月1stアルバム『5 senses』をリリースした。ミュージカルでは『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』、『RENT』他多数の作品に出演。

■キャサリン・オブ・アラゴン役/ソニン
2000年に歌手としてデビュー。2003年のドラマ出演を機に、以降は俳優としても活躍している。近年の主な出演舞台にミュージカル『ラフヘスト~残されたもの』、『キンキーブーツ』、『マリー・アントワネット』、『FACTORY GIRLS~私が描く物語~』等。「第41回菊田一夫演劇賞」演劇賞、「第26回読売演劇大賞」優秀女優賞を受賞。近年は『大病院占拠』『新空港占拠』(NTV)、『となりのチカラ』(EX)、『育休刑事』(NHK)など映像作品にも出演している。

■アン・ブーリン役/田村芽実
群馬県出身。2011年にスマイレージ(後にアンジュルム)としてデビューし、高い歌唱力と表現力でグループの中枢を担う。2016年、卒業後は俳優、歌手として舞台を中心に活動。ミュージカル『MEAN GIRLS』ジャニス役、『ヘアスプレー』アンバー役など、個性的な役柄から、『ウエスト・サイド・ストーリー』Season 2のマリア役などの正統派ヒロインまで役の振り幅の広さに定評がある。また読売新聞夕刊「popstyle」でコラムを5年間にわたり連載するなど執筆活動にも力を
入れている。2024年9月からはNHK連続テレビ小説『おむすび』に柚木理沙「リサポン)役、2025年にブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』にローレン役としても出演が決定している。

■アン・ブーリン役/皆本麻帆
広島県出身。1996年、ミュージカル『アニー』でデビュー。2001年には同作で主演を務める。以降、舞台、映画、ドラマと幅広いジャンルで活躍を続けている。主な出演作に【舞台】conSept『いつか~one fine day』、あいまい劇場その壱『あくと』、『セールスマンの死』、『スカパン』、ミュージカル『ファントム』、【ドラマ】『テレビ報道記者』(NTV)、『相棒season22元日スペシャル(EX)、『正直不動産2』(NHK)など。2024年9月28日からは、ミュージカル『DEATH TAKES A HOLIDAY』にアリス役として出演予定。

■ジェーン・シーモア役/原田真絢
東京都出身。2017年にミュージカル『ビューティフル』のスウィングでデビューし、その後の出演作に『NINE』、『マタ・ハリ』、『ボディーガード』、『ヘアスプレー』、『ドリームガールズ』、『ラグタイム』など。新国立劇場フルキャストオーディション企画の第6弾で、936人の応募者の中からの6人に選ばれ、2023年12月、ミュージカル『東京ローズ』に出演。2024年9月出演『リア王の悲劇』では、三女コーディーリアと道化の二役を演じ分ける。

■ジェーン・シーモア役/遥海
3歳よりクワイヤに参加して自然と音楽の道へ。13歳の時にフィリピンより日本語が分からないまま日本へ移住。言葉の壁に躓きながら葛藤し、必死で言葉を伝えようとするうちに「言葉を歌で伝える」アーティストへと成長していく。2020年5月「Pride」でメジャーデビュー。そして同年日本版ミュージカル『RENT』ミミ役での鮮烈なパフォーマンスで観客を沸かしたミュージカルデビューとなった。2023年9月には日本版ミュージカル『ラグタイム』サラ役で圧倒的な歌唱力で注目され
た。そして主演した音楽映画『はじまりの日』が2024年10月より全国ロードショー。

■アナ・オブ・クレーヴス役/エリアンナ
ミュージシャンの両親を持つ、ブラジルと日本人のミックス。7歳でマイケル・ジャクソンのライブステージに出演し、歌手になることを決意。アニメ『進撃の巨人』『甲鉄城のカバネリ』、劇場版『七つの大罪光に呪われし者たち』の挿入歌やNintendo Switchのゲーム『ARMS』公式テーマソングの歌唱も担当。ミュージカルでは『RENT』、『アイ・ガット・マーマン』、『ウィズ~オズの魔法使い~』、『愛の唄を歌おう』、『プリシラ』、『メリー・ポピンズ』、『ファントム』、『ヘアスプレー』、『イン・ザ・ハイツ』などへ出演。

■アナ・オブ・クレーヴス役/菅谷真理恵
抜群の歌唱力とダンスでジャンルを問わないマルチプレイヤーとして活動。ラテン競技ダンサーとしての経歴も持つ他、ボイストレーナー、振付師、グラフィックデザイナー、マリンスポーツインストラクターなど活動は多岐にわたる。『ミス・サイゴン』ジジ役で初舞台。出演作に『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』ラ・ショコラ役、『ジャニス』、『ジャック・ザ・リッパー』、『イン・ザ・ハイツ』、『ビューティフル』、『ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレト・コメット・オブ・1812』、『ビッグ・フィッシュ』など。

■キャサリン・ハワード役/鈴木愛理
2005年アイドルグループ℃-ute結成。2007年PopRockユニットBuono!結成。圧倒的なパフォーマンス力で国内外問わず人気を博す。2018年、アルバム『Do me a favor』よりソロヴォーカリストとして活動開始。同年7月9日、ソロとして初の
武道館公演を行う。2021年10月13日、二度目の武道館公演開催。現在では歌手活
動以外にモデル業、俳優業、MC業などの多岐にわたって活動の幅を広げる。

■キャサリン・ハワード役/豊原江理佳
ドミニカ共和国出身。2008年にミュージカル『アニー』のアニー役でデビュー。2023年、ディズニー映画実写版『リトル・マーメイド』で主人公アリエルの日本版声優を務めた。近年の主な出演作品に、ミュージカル『Play a Life』、TOHO MUSICAL LAB.『DESK』、『ザ・ビューティフル・ゲーム』、『The Fantasticks』、舞台『メルセデス・アイス』、『楽園』などがある。2024年9月にはミュージカル『イン・ザ・ハイツ』にヴァネッサ役での出演を控える。

■キャサリン・パー役/和希そら
2010年宝塚歌劇団入団、宙組に配属。男役として活躍。2018年『WEST SIDE
STORY』で初の女役となるアニータ役を演じ、同年宝塚バウホール公演『ハッスルメイツ!』で初主演。2020年『アナスタシア』で伯爵夫人のリリー役、2021年主演の『夢千鳥』で竹久夢二役を演じた。その後雪組への組替えを経て、2022年に日本物の名作『心中・恋の大和路』、2023年『双曲線上のカルテ』で主演。2024年2月、宝塚歌劇団を退団。2024年10月からミュージカル『9 to 5』に出演予定、新たなフィールドでの活動を開始。

■キャサリン・パー役/斎藤瑠希
渡辺ミュージカル芸術学院1期卒業生。主な出演作に、ミュージカル『町田くんの世界』、舞台『アメリカの時計』、舞台『After Life』、TRUMPシリーズミュージカル『LILIUM -リリウム新約少女純潔歌劇-』、ミュージカル『BE MORE CHILL』など。ディズニーアニメーション『ミラベルと魔法だらけの家』ではヒロイン・ミラベル役の日本語声優を務めた。2024年9月28日より、ミュージカル『DEATH TAKES A HOLIDAY』デイジー役で出演予定。

この記事をSNSで伝える:

  • X
  • facebook
  • line