「エール」のモデルの古関夫妻の長男正裕さん(73)=東京都大田区=が福島民友新聞社のインタビューに応じ「ドラマが日本全体を励ます"エール"になってほしい」と期待を込めた。
―放送がいよいよ始まる。率直にどんな気持ちか。
「家族がドラマになるので不思議な気持ちでいっぱい。内容はあくまでフィクション。史実を気にせず一視聴者として楽しみたい」
―ドラマで楽しみにしていることは。
「主演窪田正孝さん、ヒロイン二階堂ふみさんは演技が上手なので、全てに期待している。両親をきっかけに、震災10年目の福島が注目され、観光や経済が盛り上がればうれしい」
―音楽がテーマで、古関メロディーも奏でられる。
「古関メロディーを知らない若い世代が歌い継ぐ契機になれば。作中では出演者が実際に歌うことも楽しみ。1964年の東京五輪の開会式の入場曲『オリンピック・マーチ』がヤマ場になるのではないか」
―東京五輪延期や新型コロナウイルスの感染拡大など暗い話題が多い。
「福島の皆さんの尽力があって朝ドラ化が実現した。タイトルにある通り『応援』がテーマ。見る人が元気になり、世の中が明るくなることに期待。日本全体に"エール"を届けてほしい」