身近な存在の調味料「みそ」は、使い方や素材によって料理のバリエーションを無限大に広げてくれる頼もしい存在。近年、その健康効果は世界的に注目を集め、がんや生活習慣病の予防、老化防止や美白効果もあるという研究結果も。みその健康効果やおいしさを引き出す料理の研究に取り組む橋本ヨシイ先生が、みその魅力満載のレシピを紹介します。
【栄養価】エネルギー174キロカロリー、食塩相当量0.9グラム ※1人分の値
◆材料<4人分>
・鶏胸肉.........大きめ1枚
【A】
水.........約500ミリリットル
酒.........50ミリリットル
ネギの端、ショウガの皮.........少々
・キュウリ.........1本
・トマト.........1個
・豆モヤシ.........80グラム
(塩、ごま油少々)
【みそだれ】
【B】
鶏のゆで汁.........大さじ2
みそ、練りごま、米酢.........各大さじ1
しょうゆ、食べるラー油、砂糖.........各小さじ1
ショウガ(おろし).........小1片分
ネギ(みじん切り).........3センチ分
◆作り方
(1)鶏肉は丸めてたこ糸で軽く縛る。
鍋に(A)を入れて火にかけ、煮立って来たら鶏肉を入れる(水は鶏肉がかぶるくらい入れる)。再び煮立って来たらアクを除いて火を弱め、10分ゆでて蓋をして冷めるまで置く。
(2)添える野菜を準備する。
・豆モヤシはひげ根を除いて水からゆで、沸騰したら4~5分ゆでてザルにとり、塩とごま油を少々ふりかけて冷ます。
・トマトは薄く輪切りにする。
・キュウリは長さを3等分に切り、千切りにする。
(3)ボウルに(B)を入れて泡立て器でよく混ぜ、みそだれを作る。
(4)鶏肉が冷めたら取り出して、薄く切る。
(5)皿に豆モヤシを敷いて鶏肉を並べ、野菜とともに盛りつけ、みそだれをかける。
【ワンポイント】
「よだれ鶏」は〝よだれが出るほどおいしい″ということから名がついたとされる四川料理の定番です。中国名は「口水鶏(コウシェイジー)」といい、ゆで鶏を辛い味(唐辛子や花椒、ラー油など)」のタレで食べますが、これをコクと風味のある「みそダレ」でいただきましょう。ゆでモヤシやキュウリ、トマトなどの野菜もたっぷり食べられます。味の決め手は練りごまと酢、少量のラー油、そして〝みそ″です。みそダレが残ったら瓶に入れて冷蔵庫へ。2~3日は豆腐やゆで野菜に利用できます。
プロフィール
Profile【 料理監修・橋本ヨシイさん 】
郡山市で「ヘルシークッキング教室」主宰。管理栄養士。元・福島学院大食物栄養学科講師。みそ健康づくり委員会のみそ料理レシピの管理、監修を行っている。
〔協力紹介〕全国味噌工業協同組合連合会「みそ健康づくり委員会」。みその効用や知識、みそ料理のレシピ、全国のみそ屋mapなど、みそのことならおまかせ!
掲載誌情報
2024年7月号・Me&You「橋本ヨシイ先生監修・健康おいしいみそレシピ」より