須賀川市で夢・菓子工房かめまんを展開する亀饅の玄米パンと、割烹阿部のから揚げを組み合わせた「唐(から)パン」が誕生した。12日から両店で販売する。地元の名物同士を結び付け、須賀川の新しい名物として売り出す。
亀饅の玄米パンは同市産コシヒカリの1等米を使った和菓子。もちもち食感が売りの商品で初代から4代に渡って続く。割烹阿部のから揚げは、ニンニクを利かせた自家製の甘辛いタレが特徴という。「唐パン」はこの玄米パンでから揚げを包んだ商品として開発し、1個380円で販売する。
亀饅の鈴木茂雄社長と割烹阿部の阿部弘文社長らが2日、市役所を訪れ、大寺正晃市長らに新商品の完成を報告した。鈴木社長によると、いわせ食品の渡辺康弘社長ら市内6社の若手経営者が集まった会合での何気ない会話がきっかけで、商品化に乗り出したという。鈴木社長は「異業種の集まりだからこそ生まれた発想だった」と明かした。
試食した大寺市長は「ボリュームあるから揚げと秘伝のタレが染みたパンがマッチしている」と絶賛した。報告会には、荒牧建設の荒牧陽一社長、糸井火工の糸井秀一社長、田村建設の田村長世社長が同席した。