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【9月20日付編集日記】動物愛護

09/20 08:15

 わがままを通して大型犬を飼うことにした姉妹がいた。最初は扱いやすく、かわいがったが、成犬になると持て余した。楽しい散歩もおっくうになり、途中で叱ることが増えていた

 ▼ある日、しつけ方教室でトレーナーの言葉にはっとした。「あなたは楽しめていますか」。犬にとって散歩は一番の楽しみ。でも姉妹には大変でつらい日課だった。姉妹が犬の行きたい方に興味を持つようにすると、犬は強く引っ張ることがなくなり、姉妹の後ろも歩くようになった

 ▼犬は言葉を使えない代わりに、匂いで感情を読み取る。良い悪いだけでなく、やる気の有無もかぎ分ける。姉妹も一緒に散歩を楽しむようにしたから、コミュニケーションが取れたのではないか(「犬がそばにいてくれたから」主婦の友社)

 ▼心身の機能回復を手助けするセラピー犬がいわき市の障害児入所施設を訪れた。動物と触れ合う機会が少ない児童らは、頭をなでるなどして明るい笑顔を見せていた

 ▼犬は誰にも裏表なく接してくれるから、児童は安心感を持ち、自然にほほ笑んでしまうのだろう。きょうから動物愛護週間。ペットに素直に心を寄せられているだろうかと問い直し、動物と楽しい時間を過ごしたい。

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