バスケットボール男子Bリーグ2部(B2)東地区の福島ファイヤーボンズは12日、ホームのあづま総合体育館で同地区の山形ワイヴァンズと対戦、87―86で勝利した。通算成績は2勝1敗。順位は東地区7チーム中4位。福島は次戦の13日も同会場で山形と対戦する。午後1時35分開始予定。
【経過】福島は第1、第2Q、守備がかみ合わず山形に得点を許す展開が続き、前半2点差を付けられ折り返した。第3Qには6点差に広げられたが、第4Qに山形のフィールドゴールの成功率を20%台に抑え、流れを引き寄せた。点差を徐々に詰めると試合最終盤で逆転に成功し、そのまま逃げ切った。
田渡、土壇場勝ち越し
試合時間残り1分10秒。81―81の同点の場面で福島のポイントガード田渡凌が勝ち越しのジャンプショットを決めると、会場に歓声が響いた。30秒後にはダメ押しとなる2点シュートを沈め、試合を決定付けた田渡。「あの時間帯で、どれだけ強い気持ちでシュートを打てるかが大事だと思った」と振り返った。
攻めてはテンポの良いボール回しから、得点の要のラポラス・アイバナーカスやミカエル・ホプキンス、多田武史らが順調に点を重ねた。しかし守備が奮わずに相手に得点を許し、追う立場が続いた。
「自分たちがやるべきことをもう一度徹底しよう」。チーム全体で意識を強めて臨んだ第4Qは一進一退の攻防で相手の得点を15に抑えた。守備からリズムをつかみ相手のファウルを誘うなどして、じわじわと点差を詰め、最後の逆転勝利につなげた。
「学ばなければいけないことが多いと痛感したが、それでも負けて学ぶより、勝って学べるというのはありがたい」と田渡。今季初の連勝に向け「1試合1試合、やるべきことをこなしていく」と、13日の山形戦を見据えた。(渡辺美幸)