バスケットボール男子Bリーグ2部(B2)東地区の福島ファイヤーボンズは3日、ホームのあづま総合体育館(福島市)で同地区の青森ワッツに82―85で敗れ、今季初の2連勝を逃した。通算成績は3勝8敗で、順位は東地区7チーム中7位。
福島は次戦の9日、アウェーのロートアリーナ奈良(奈良市)で西地区のバンビシャス奈良と対戦する。午後3時5分開始予定。
【経過】福島は第1Q、青森を追う展開から残り1秒で田渡の3点シュートで追い付いた。第2Qは相手の守備に阻まれてシュートが決まらず、6点差がついたが、第3Qで巻き返して再び同点にした。しかし、第4Qはリードを許し、スティールを駆使して点差を詰めるも逆転できなかった。
勝負分けたプレー精度
福島は、3点シュート対策を強化した青森の守備を崩せず、今季初の2連勝とはならなかった。福島の司令塔を担うポイントガード田渡凌は「攻守ともに勝つためのイメージが足りなかった」と反省を口にした。
連勝を狙う福島は、相手が前日の敗戦を受け「より激しく攻めてくる」と予想し、立ち回りなどディフェンス面を修正。それでも一進一退の攻防で明暗を分けたのは、プレー精度だった。パスミスなど小さなミスから点差が開いた。リバウンドでボールを奪うもゴール下に入り込ませないようにする相手の戦術にはまり、シュートを打てなかった。
田渡は競り負けた試合を「相手がやりづらいと思うプレーへとコントロールできなかった」と悔しさをにじませた。栗原貴宏ヘッドコーチは戦術面に加え運動量も相手が上回ったと認め「(選手間で)互いにフォローが足りなかった」と課題を挙げた。
「試合数があると思っているうちは、連勝できない」と自戒した田渡。巻き返しへ意識を高めた。(佐藤未羽)