バスケットボール男子Bリーグ2部(B2)東地区の福島ファイヤーボンズは2日、ホームのあづま総合体育館で同地区の青森ワッツに87―75で快勝し、7試合ぶりに白星を挙げた。通算成績は3勝7敗で、順位は東地区7チーム中7位。福島は3日も同会場で青森と対戦する。午後2時5分開始予定。
【経過】福島は前半、青森に切り替えの速い攻守の展開を許し、3点差を付けられて折り返した。後半は第3Qで守備から良い流れをつくり、要所で3点シュートを決めるなどして逆転に成功。5点リードで始まった第4Qは3点シュートのほか、相手のファウルで得たフリースローを着実に決め、12点差に広げた。
スリー3本、伊集が勢い
終盤までもつれたシーソーゲーム。勝負所で着実に点を重ねた福島が、6連敗中の重苦しい空気を吹き飛ばした。攻守の起点となった立役者のポイントガード伊集貴也は「欲しいのは1勝だった。チームで勝ち取ることができた」と語った。
「下を向かず、ポジティブにいこう」。連敗する中、チーム全体で意識を強めて臨んだ青森戦。ミスから苦しい展開に陥りそうになっても、崩れずにすぐさま点を取り返すなど終始、相手に流れを渡さなかった。
第3Qは、スクリーンから外、中、外の良いリズムを生み出す展開で伊集が3連続3点シュートを決め、チームに勢いを引き寄せた。栗原貴宏ヘッドコーチも「相手が決めても決め返し、(伊集の)力でつないでくれた」とたたえた。
福島は出場選手9人のうち5人が2桁得点。3点シュート成功率は6割を超えた。伊集のほか、日本人最多得点のシューティングガード多田武史の得点が要所でさえた。「全員が充実感を持ってプレーしてくれた。良い方向に向かっている」と栗原HC。今季初の連勝に向け、次戦を見据えた。(渡辺美幸)