福島ユナイテッド惜敗、昇格プレーオフ圏外7位に サッカーJ3

10/14 07:35

【大宮―福島】前半に同点ゴールを決めた福島の森=NACK5スタジアム大宮(福島ユナイテッドFC提供)

 【サッカーJ3第32節】福島ユナイテッドFCは13日、アウェーのNACK5スタジアム大宮(さいたま市)で大宮アルディージャに2―3で敗れた。通算成績は14勝4分け14敗で、順位を昇格プレーオフ圏(3~6位)外の7位に落とした。

 首位の大宮は1年でのJ2復帰を決めた。12試合負けなしで勝ち点76とし、6試合を残して2位以内を確定させた。

 福島は次戦の20日、アウェーの富山県総合運動公園陸上競技場で3位カターレ富山と対戦する。午後2時開始予定。

 【評】福島は、J2復帰が懸かる首位大宮の猛攻にひるまず強気の攻防を展開したが、1点差で惜敗した。前半32分、セットプレーから先制を許したが、2分後にすぐさまFW森が同点ゴール。しかし、その後は隙を突かれ、前半終了間際と後半序盤に2失点。追加タイムにFW沢上が執念で1点を返したが、反撃は届かなかった。(渡辺美幸)

 福島U、意地の2点

 先制点の献上からわずか2分後の前半34分、福島の連係が光った。MF大関友翔からDF松長根悠仁へのスルーパスで左サイドを崩し、中央で合わせたFW森晃太が左足でゴールネットを揺らした。森が「いい形でパスが通り、ゴール前に来た。自分は決めるだけだった」と振り返る同点弾は、J2復帰が懸かる一戦で押せ押せムードになりそうな相手の勢いを封じた。

 福島はその後も強気のプレーを崩さず、幾度も好機を演出した。ただ、決め切れない場面が重なると、攻め気のパスを相手に奪われるなど隙を突かれ、守備を崩された。「つくり出したチャンスで相手は3点、うちは2点しか取れなかった。それが全て」と寺田周平監督。一方で「強気で行くのがわれわれの良さだと、再認識できた」と評した。

 後半追加タイムの土壇場で森のアシストからFW沢上竜二が1点を奪って意地を見せた。点差を詰め切れず、福島はプレーオフ圏内の6位から順位を一つ落としたが、指揮官は「最後にもぎ取った1点は次のゲームにつながる」と、J2昇格に向け前を見据えた。

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