維新・山口和之氏、繰り上げ当選決定 参院比例の欠員補充

10/22 10:30

繰り上げ当選が決まり記者会見する山口氏

 元参院議員で日本維新の会福島県総支部幹事長の山口和之氏(68)=郡山市=は21日、参院比例代表の選挙会で、衆院選に立候補した維新前職の自動失職に伴う欠員補充のため、繰り上げ当選が決まった。22日の官報に告示後、当選の効力が発生する。

 山口氏の任期は来夏の任期満了まで。21日、県庁で記者会見した山口氏は「任期は短いが、これまで取り組んできた医療や介護の充実のため、次に向けた『種植え』をしたい」と語った。維新の参院全国比例支部長も務めており、次期参院選に比例代表から立候補する意向を示した。今後、党との調整を進める。

 山口氏は福島市出身。東京国際大商学部卒。旧民主党衆院議員(比例東北)を1期務めた後、みんなの党に移り、2013年の参院選の比例代表で当選。維新から出馬した19、22年の参院選で落選した。

 「福島を世界に誇れる場所に」

 参院議員への繰り上げ当選が決まった日本維新の会県総支部幹事長の山口和之氏は21日の記者会見で抱負を語った。

 ―抱負は。

 「来夏までの短い期間となるが、これまで取り組んできた医療、介護分野の充実のため、任期中で次に向けた種を植えたい。また、(参院議員時代に成立に尽力した)脳卒中・循環器病対策基本法の検証にも取り組みたい」

 ―医療、介護分野は課題も多い。

 「医療は新型コロナ禍で世界との差が浮き彫りになった。現在の介護も世界に誇れるとは言いがたい状況だ。社会的弱者をフォローアップできないようでは成熟した日本とは言えない。誰一人取り残さない社会をつくっていきたい」

 ―比例全国区での当選だが、本県復興への貢献にも期待がある。

 「地方創生に脚光が当たっていることは好機だ。復興加速化には特色ある福島をつくる必要がある。福島イノベーション・コースト構想や設立された福島国際研究教育機構(エフレイ)などもある。福島を世界に誇れる場所にしていきたい」

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