東芝は12日、自動車や産業機器の電力制御に使う「パワー半導体」事業に3年間で計約1千億円を投資すると明らかにした。2024~26年度の中期経営計画の一環。石川県能美市と兵庫県太子町、タイにある工場を増強する。電気自動車(EV)の普及など脱炭素化で拡大する需要に対応する。
パワー半導体の生産を効率化するため、提携先の電子部品大手ロームに加えて他社との協業も検討する。
3年間の投資額は、パワー半導体以外の事業を含めると計約4千億円を見込む。このうちエネルギー分野では送配電事業に約200億円を投じ、川崎市やインドにある変圧器などの工場を強化する。