コメ卸業者でつくる全国米穀販売事業共済協同組合の山崎元裕理事長は12日、東京都内で記者会見し、流通業者間のコメ価格の高騰について「食糧としてコメは足りており有事ではない」との認識を示し「相場に踊らされている」と冷静な対応を求めた。
山崎氏は、2023年産米は夏の高温で品質が低下し、低価格帯の商品が不足して、中小の米穀店などで仕入れが難しくなったと説明した。訪日客回復によるコメ需要増加や、おにぎりブームなどで若年層のコメ離れが収まったことも、不足感の理由とした。
一部スーパーの品薄については、中小の米穀店で仕入れてきた飲食業者などが、スーパーで購入している可能性があるとした。