推し活、快適環境で観客急増中 女性の心つかむBリーグ

06/15 05:45

 Bリーグ1部の名古屋D―三河戦を観戦する女性ファン(奥)=5月11日、ドルフィンズアリーナ((C)B.LEAGUE)

 バスケ男子のBリーグは2023~24年シーズンの総入場者数が約452万人となり、昨季から約129万人増えた。顕著なのが女性ファンの多さだ。アイドルの「推し活」をほうふつとさせる企画や、屋内の快適な観戦環境で女性の心をつかんでいる。

 5月の名古屋Dと広島のプレーオフ準決勝第2戦では女性客の高い声が響いた。選手の名前入りうちわを持ち込むファンや、選手にレンズを向ける人の姿も。

 広島から「遠征」してきた谷口奈月さんは推しの選手の応援には「いい服装で髪形もちゃんとして行きたい」と目を輝かせた。

 Bリーグによると、23~24年シーズンは当日券など購入者の性別が不明なケースを除くと、史上最高の52・2%が女性客。22~23年に続き男性を上回った。

 Bリーグ一の「モテ男」を決めるファン投票は恒例行事として定着。ファンが撮影した写真のSNSへの投稿を認める。今季は人気俳優らの観戦体験を撮影した動画も公開した。

 競技関係者は「寒くない」「日焼けしない」といった屋内スポーツならではの環境も女性に支持される理由とみる。

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