新潟市の中原八一市長は27日の定例記者会見で、来月1日に発生から半年となる能登半島地震からの復旧状況について、「一歩一歩前進している」との認識を示した。ただ、液状化被害が深刻だった地域については「まだ時間を要する」として、復旧への取り組みを加速させたいと強調した。
液状化の被害が大きかった同市西区や江南区では、住宅と道路の間に10~20センチの段差が生じた場所もあった。国の災害査定対象になっている市内の道路は計約32キロあり、市は2年以内の復旧を目指しているが、被害の全容把握に至っていない。住民立ち会いのもと、路面のかさ上げのための作業を今月29日から本格的に実施する。