【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)行政執行機関トップのフォンデアライエン欧州委員長は27日、ブリュッセルでのEU首脳会議で、防衛分野で5千億ユーロ(約86兆円)の投資が必要との見通しを示した。EU外交筋が明らかにした。欧州のメディアによると、今後10年程度を想定した見通しだとみられる。
ロシアのウクライナ侵攻を受け、EU加盟国は防衛産業の強化や軍の装備の充実を図っている。EUは今年3月、欧州の防衛産業を強化するために欧州委と加盟国が連携して、2030年までに少なくとも装備の40%を共同調達し、50%をEU域内で購入する戦略を発表している。