農林水産省が28日発表した2024年農業構造動態調査によると、個人農家や法人などの「農業経営体」の数は前年比5・0%減の88万3300となり、比較可能な05年以降で初めて90万を下回った。200万を超えていた05年から一貫して減少が続いている。個人で農業を主な仕事にする「基幹的農業従事者」数は60歳以上の割合が8割で、高齢化が顕著だ。
いずれも2月1日現在の数値。農業経営体の内訳は、個人経営体が5・2%減の84万2300だった。これに対し、会社法人や農事組合法人などの団体経営体は0・7%増の4万1千となり、個人農家が減る中、規模の大きい法人などが農地を引き受ける傾向が出ている。