福岡市の商業施設で2020年、面識のない女性=当時(21)=を刺殺したとして服役中の男性受刑者(19)が公判で「謝罪の意味が分からない」と発言したのを踏まえ、女性の母親が刑務所を通じ心情を受刑者に伝える国の制度を使い「謝罪の意味を必ず答えてほしい」と伝えていたことが2日、代理人弁護士への取材で分かった。
弁護士によると、母親は6月27日、受刑者が収容されている刑務所の「被害者担当官」と面談。「真正面から向き合って」と伝達した。
事件は20年8月28日、福岡市中央区で2日前に少年院を仮退院していた受刑者が客の女性を刺殺。懲役10年以上15年以下の不定期刑判決を受け、その後確定した。