「紀州のドン・ファン」と呼ばれ、2018年に急性覚醒剤中毒で死亡した和歌山県田辺市の資産家野崎幸助さん=当時(77)=が遺産を田辺市に寄付するとした遺言書の有効性を巡る訴訟で、親族側は3日までに、有効とした和歌山地裁判決を不服として、大阪高裁に控訴した。2日付。
市によると、遺産は約13億円。地裁判決は、遺言書の筆跡は野崎さん自筆のものであり、寄付する動機もあったとして、親族側の請求を棄却した。
野崎さんの死亡を巡っては21年、致死量の覚醒剤を摂取させ殺害したとして、元妻の須藤早貴被告(28)が殺人容疑などで逮捕、起訴されている。