岡山や広島、東京といった全国各地でバスなどの交通事業を展開する両備グループ(岡山市)は4日、新型コロナウイルス禍で不足した乗務担当社員を補うためトラックやタクシーなどの事業も含め1年で200人を採用するプロジェクトを実施し、216人を雇用できたと発表した。大々的に採用をPRし待遇改善を進めたのが奏功した。
同社によると、コロナ禍で約200人のバス運転手らが退職。時間外労働(残業)の上限規制が適用される「2024年問題」も重なり、人手不足が懸念されていた。そこで「宇宙一本気な採用」と銘打ち、説明会を873回重ねるなどした結果、全体で1054人の応募があった。