【ワシントン共同】米紙ワシントン・ポスト電子版は5日、与党民主党の有力上院議員が、バイデン大統領(81)に大統領選出馬をやめるよう求める議員団を結成する意向だと報じた。下院議員からも撤退を求める声が上がっており、11月5日の投票が4カ月後に迫る中、圧力が高まった。バイデン氏は中西部ウィスコンシン州で演説し「選挙戦を続け、勝利する」と訴えた。
バイデン氏は6月27日に共和党のトランプ前大統領(78)との90分の討論会に参加したが精彩を欠き、高齢不安が膨らんだ。7月5日、ABCテレビのインタビューで、疲労や風邪で「体調が悪かった。ひどい気分だった」と釈明した。テレビのインタビューに応じたのは討論会後初めて。
民主党では複数の下院議員が公然と撤退を要求している。ワシントン・ポストによると、上院情報特別委員長を務めるウォーナー議員も、このままではトランプ氏に勝てないと懸念し「バイデン氏は、もはや選挙に残ることはできない」との考えを党の上院議員たちに伝えている。