【モスクワ、キーウ共同】ブルガリアのグラフチェフ首相代行は6日までに、9日からワシントンで始まる北大西洋条約機構(NATO)首脳会議で、ブルガリアを仲介役としたロシアとウクライナの和平交渉開始を提案すると述べた。ブルガリアのメディアのインタビューに答えた。
ウクライナメディアによると、在ブルガリアのウクライナ大使館は声明で「戦争を政治的な目的のために利用すべきではない」と不快感を表明した。
今月に入りロシア寄りとされるハンガリーのオルバン首相がウクライナのゼレンスキー大統領、ロシアのプーチン大統領と相次いで会談し、停戦を探ったが、立場の隔たりが大きく交渉開始の条件は整っていない。
ゼレンスキー氏は6日の声明で、ロシア軍がこの1週間で600発以上の誘導爆弾と約40のミサイルをウクライナに対して使ったと主張し、防空支援の強化を訴えた。一方、ロシア国防省は6日、ウクライナ東部ドネツク州の州都ドネツク北西に位置する集落ソコルを制圧したと発表した。